あらすじ
獣人・人外・人間が共存するイルミナシティ。狼獣人のナツカゲとともに護衛業を営んでいるアオシはひょんなことから誘拐寸前だった虎の子供のヨキを保護、両親のもとに送り届けるまで一緒に暮らすことになった。六年前から同居しているが、実は恋人でも伴侶でもないアオシとナツカゲ――実家同士の都合で強制的に番わされ肉体関係を結ばされた二人。互いに距離感がつかめずぎこちなかった二人の仲に、ヨキの出現で微妙な変化が訪れる。
https://www.cmoa.jp/title/1101276954/
出版社:株式会社シーラボ
掲載誌・レーベル:ラルーナ文庫
電子版発売日:2020年05月25日
紙の本の発売:2020年04月20日
電子イラスト有✿
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感想
よそよそしい雰囲気とは裏腹の信頼感。
ふたりが“相棒”として護衛業をすることになるまでの経緯が切ないやら苦しいやら痛いやら。
大人たちの醜い欲望に巻き込まれた、まだ子供だったアオシと、一族で唯一その“しきたり”に嫌悪を抱いていたナツカゲさんが課せられた非道すぎる使命。
同じように大人たちの醜い欲望に巻き込まれたヨキを守るため、そして誤魔化し逃げ続けていたアオシを永遠に守るために。
ハラハラする展開を乗り越えながら少しずつ距離を縮めていくふたりがもどかしくも愛おしくて、寂しさを我慢して明るく振舞うヨキのいじらしさがもう…!
生きているだけで、朝から晩までずっと可愛い
トラウマになるほどの辛い過去を持ち、共に生活をしながらも一線を引いている様子だった中で露わになったナツカゲさんのココロがアオシ一色で一気に微笑ましくなりました♡
面倒見良すぎるし過保護すぎるし、ここぞとばかりに甘やかし倒すナツカゲさんが大好き。
『この世の中で、俺だけは絶対的にお前の味方で、お前のねがいを全部叶えて、誰よりもお前の傍近くでお前を支えて見守る存在だと示すことができれば、俺は幸せだ』
罪悪感につけ込んでいると思い込んでいたアオシの罪悪感ごと包み込み、見守ってくれていたナツカゲさんの愛情が深い…!
もう守られるだけじゃない、強くなったアオシの無自覚だった恋心。6年越しで結ばれた心。
辛い記憶の上書きを、望むままに。ナツカゲさんの前でだけ見せるアオシの初心さがとてつもなく可愛いです。
ヨキの両親のお話も読みたいな~なんて思っていたら、こちらシリーズ2作目らしく。1作目がヨキの両親だったみたいです。
検索したら気になりつつも読んでいなかった作品だったので、早々に読まないと!愛が溢れるナツカゲさんも、健気なアオシも大好きだけど1作目のカプのふたりも絶対に好きな予感しかしません♬ヨキのお兄ちゃん・ユィランの存在が気になりすぎる。
ハラハラ展開がたくさんあるし胸くそ悪い醜さもあって甘いだけじゃないけど、それ以上に深い愛情と不器用な愛情が微笑ましくて大好きでした♡
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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