【あらすじ】
朽ちる町。変化はやってくる。
日々寄せられる住民の不満に疲弊する町役場の役人・矢澤は、癒やしを求めて「ねこレンタル」を利用することにした。
サービスに来たのは猫耳しっぽをつけた人間の“タマ”だった。
人間とわかっているのに、タマと過ごす時間は矢澤にとってかけがえのないものになっていく。
なぜ傷だらけの身体で、なぜこの仕事をしているのか?
本当のタマのことは何も知らなくて……愛しいと、最期に思える存在。あなたにはありますか?
https://www.cmoa.jp/title/267348/
出版社:大洋図書
掲載誌・レーベル:HertZ&CRAFT
電子版発売日:2023年05月03日
紙の本の発売:2023年05月01日
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朽ちていく町で見つけた愛しい存在。
孤独な町で出会ったひとのやさしさ。
“ごっこあそび”が見せる
夢みたいな願い
夢のような時間。
思い巡らせ気付く、同じ気持ち。
『ずっと一緒だぞ』
⋆自己犠牲の役人xレンタル猫⋆
心に残る、素性も知らない1人の猫。
いつもの如くあらすじも読まずに予約したから、
届く前からTLに流れてきていた感想に少しビクついていたこちら。
決してファンタジーでもなければ
“いつか”の話でも他人事でもなくて。
“最期に愛しいと思える”
そんな存在との出会いが救う、「人間の心」のお話でした。
必死に頑張っても報われない、やるせない気持ち。
何もできない無力さ
手が届かないもどかしさ
疲れた心に沁みる、“タマ”の存在。
タマが猫でいる理由も
身体に残る痛々しい痕も
その生い立ちも、
全てが悲しく辛いんだけど…
詮索しようともせず
ただ、タマを優しく愛でる矢澤さんが温かくて
自己犠牲の精神は、ちょっと危なっかしい。
「たられば」なんて考えても
時間は巻き戻らなくても
過ごした時間と心に残る愛しさが、
消えるわけじゃないから。
もっともっと、って思ってしまうけど…
最期が安らかで良かった。
“タマ”の心が、かるくなったなら。
幸せを感じられたなら、それで。
人1人の存在なんて
世の中には何の影響もないけど
“誰か”にとってはかけがえのないもの。
いつも以上に上手く言葉がまとまりませんが…らくた先生の描かれる光と闇のコントラストが顕著に出ていて、じんわり心に沁みる。
青とのこれからが、楽しい日々になりますように。
描き下ろし「残るさびしさ」
さびしさすら、大切な想い。
コミコミ特典「山田とその後」
山田さんは陰のMVP
まとめ
・情けは人の為ならず
・「青」との出会い
tnk修正:えちナシ
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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