恋をするつもりはなかった 1・2/鈴丸みんた

4.7

あらすじ

恋愛経験なしのゲイ・佳乃はもうすぐ三十路。恋することを半ばあきらめていたが、ある日思い切って訪れたゲイバーで銀髪の青年・ロウと出会う。不思議な魅力を持つ彼に惹かれた佳乃は、勢いで身体を重ねてしまい――？　恋愛イージーモードのイケメン大学生×恋を知らないゲイの会社員が紡ぐ不器用で幸せなラブストーリー。
https://www.cmoa.jp/title/182957/

出版社：集英社
掲載誌・レーベル：メロキス-mellow kiss-
電子版発売日：2019年09月25日
紙の本の発売：2019年09月25日

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“抱かれるのってどんな感じだろう”

何となく自覚した自分の性的指向。
はっきりと自覚した“そっち”の願望。

誰にも言えず恋をすることもなく
迎えた三十歳の誕生日に経験した、ハジメテ。

『オレは君の何になれる？』

⋆恋愛DTのモテDDｘ初恋ハイスペリーマン⋆
なりたい関係は、ひとつ恋人だけ。

感想

-double-の発売に合わせて1巻から読み返し＆感想書き直し。(前回感想2019.9.28)
もう何度も読み返しているけど、何度読んでもやっぱり好き。
いろいろ聞いてたけど、続編も2人らしくて好きでした。

イージーモテメン故にちょっとクズみがあるというか天邪鬼というかノンデリ男というか…そんなロウくんの回りくどすぎる上から口説きや元チャラ男及び佳乃一筋からの距離感の無さが原因で、しなくてもいい悲しい思いをしてしまった佳乃さんは確かに不憫で仕方ないけど。
それを補うほどのロウくんの不器用な愛情と佳乃さんの初心で健気な想いがとっても可愛い！

好きなのに素直に言わず、
駆け引きしようとして拗らせ焦ったときと
大事にしているはずだったのに、
知らず追い詰めてしまっていたことに気付いたとき。
変わらない、必死な顔が
佳乃さんを本当に好きなことを伝えてくれるから。

スペックは高いはずなのにまだまだスパダリにはなれなそうだけど、そもそもロウくんにそんなことは求めていないなって思ったら全てを許せちゃう。
恋愛DTを卒業したばかりの元チャラ男なんだし1つずつ学びながらこれからも成長していってほしいな。

そして今回の波乱(？)の真ん中にいたニコくん。
当て馬というにはいい子すぎる、これまた不憫な子で…ロウくんが放っておけない気持ちがすごくわかってしまう。

クソ野郎との縁をスパッと切って、どうかスイくんに優しく愛されて…(スピンください)