恋なんかである筈がなかった。
2人の未来が重なることのない相手、
ゲイを嫌悪し、“普通の人生”を望む男。
だけど、本当は初めから。
どうしようもないくらい渇望していた、
かけがえのない“本物”。
『お前は、俺が人生で初めてキスした男だ』
⋆強情なクローゼット刑事x不運な書店オーナー⋆
あらすじ
LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。彼の危機に飛び込んで来たのは!?
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/53135/title/248320/
書籍情報
出版社:新書館
掲載誌・レーベル:モノクローム・ロマンス文庫
電子版発売日:2014年01月14日
紙書籍発売日:2013年12月10日
※1作目「天使の影」
電子イラスト有✿
読了:Kindle Unlimited
感想
シリーズ一気読み✩
いや、ほんと面白かった…っ!んだけど、、
この作品を、「BL小説」として読んでいたら
私はたぶん最後まで読めていないと思う。
だってジェイク(攻)がことごとく
私の地雷を踏み歩いていくんだもの。
なので、カテゴリ的には「BL小説」だけど
気持ち的には「ヒューマンミステリー」。
てか内容的に完全にヒューマンミステリーなんですよね。
様々な事件に巻き込まれるままに、
“素人探偵”として謎解きをしながら。
恋人を作ったり殺されかけたり、
家族との関係に頭を悩ませたり
ままならない愛に苦悶したり。
アドリアン(受)の、何とも不遇で
だけどとっても大切な人生の“一時”を
見守らせて頂きました。
1巻「天使の影」では身近な友人が次々殺され
2巻「死者の囁き」では
“消えた死体”の謎を追い。
3巻「悪魔の聖餐」はオカルト集団が起こした事件、
4巻「海賊王の死」は出席したパーティーで。
全ての事件で“重要参考人”として扱われ
しまいに5巻「瞑き流れ」では、
店舗として購入した建物の床下から
年代物の白骨遺体が。
そんな、不憫なアドリアンが
騒動に巻き込まれるとき、必ず傍にいるジェイク。
幸せになれないってわかっているのに
どうしようもなく惹かれて
恋人がいることもわかっているのに
週に2回、2人で会える時間が嬉しくて。
…ほんっと、もう、何度。
読んでいる間に何度、ジェイクを呪いそうになったか。
基本的に受けちゃん至上主義が好きなので
どんなにアドリアンへの愛を感じられても
他に女がいるとか、何なら後で出てきたアレコレとか
本当に全てが地雷なんだけど。
文化上、というか、立場上、というか
ジェイクの気持ちもわかる。
わかる、し、アドリアンはアドリアンで
まぁ何だかんだ独りだったわけじゃないから。
綺麗で理想的じゃなくて、
これがリアルな恋愛事情だよな、って思える。
ゲイだからっていうより、男女でも、きっと。
だから、たくさん遠回りをして
それでも収まるところに収まった2人の愛は
素直に良かったねっていうハピエンでした。
若干ジェイクを許せていない気持ちはあるけど…
アドリアンが幸せなら、それで。
本編は5巻まで、
6巻(シリーズ6作目)「So This is Christmas」は
ジェイクとアドリアンのお話を含む
クリスマスにまつわる3カプの短編集。
こちらも読み応えたっぷり、
もちろん不穏な事件は起きるけど
幸せな2人のその後は読めますので
本編後にぜひとも♡
他2カプのお話もしっかりまとまってて面白かったです♩
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まとめ
・巻き込まれ度はコ〇ンくん越え
・※短編集でリバ有
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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