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親愛なるジーンへ 2/吾妻香夜

BL漫画感想作家名:(あ行)
10.0
あらすじ

NYの弁護士・トレヴァーと元アーミッシュの大学生・ジーンが同居して2年。ジーンはカナダの大学教授が自身のエッセイに興味を持ってくれたことを知る。優しく頼りになる恋人との愛に溢れた暮らしに不満はなかった。でも、NYは故郷ペンシルバニアからたった200マイルの場所でしかない。もっと広い世界を見たい、カナダで学びたいという気持ちは日ごとに募っていった。ジーンの物思いに気づいていたトレヴァーは彼の選択を祝福するが、内心穏やかではいられず……。そして1992年。トレヴァーの甥・ジーンは手記を読んでいることが伯父にバレてしまい……!? 『親愛なるジーンへ』完結記念の小冊子ページを収録した特装版。

https://www.cmoa.jp/title/252084/

出版社:心交社
掲載誌・レーベル:ショコラコミックス
電子版発売日:2022年09月15日
紙の本の発売:2022年09月15日


小冊子付き特装版・
電子限定描きおろしページつき✿

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一目で惹かれ、とっさに引き留め
共に過ごした約2年の年月。

人生最大の恋心との奇跡のような日々は終わりを迎えても、。
確かにあった、愛し愛された事実

『もうそれだけで私は生きてゆける』

⋆不器用弁護士x元アーミッシュの大学生⋆
至高かつ終わりのない愛を、最愛の恋人に。

感想

何て、素敵なお話なんだろう。

「アーミッシュ」という文化、
「1人の人間」としての人生。

たくさんの葛藤も後悔も
思い上がりも、“気付き”も
何てことない「若者」の象徴で。

「赦される」ことの温もり、
「赦す」ことの意味、。

長編映画のような、純文学のような、
私の拙い言葉では到底伝えきれない様々な「愛」が詰まっている作品でした。

ジーンの決断とトレヴァーの笑顔。

あえて伝えない言葉、
気丈に振る舞う姿、
それでも溢れる涙が切ないけど。

何よりもジーンのことを想うトレヴァーの心が、どこまでも温かい。

パジャマにバスローブ姿と高級スーツでダンスを踊る2人の笑顔が幸せそうで。
甥っ子ジーンの名前の由来、
そのジーンが繋げる愛タイトルの回収に、何とか耐えてきた涙腺が完全崩壊しました。

終始絶妙だった過去と現在いまの交差
そして過去と重なる2人の姿がほんと素晴らしかった、、

かつては自分も苦しんできた性的指向をトレヴァーが“そんなこと”だと軽く笑い飛ばせるようになったことにも、感慨深い気持ちに。

ジーンと出会って確実に変化があったトレヴァーの言葉ひとつひとつが、温かくて心に刺さる。
一見堅物だけど不器用で最高に愛情深い優しい人なんだもん、読めば読むほど大好き。

電子でも配信されている完結記念小冊子は「賑やかクリスマス」。
トレヴァーの優しさはしっかりと甥っ子ジーンに引き継がれているし、2人の笑顔も2人の大切な人たちの幸せそうな姿も見れて心がほっこり。

チラッチラ見えるテオとオズも相変わらず仲が良さそうで嬉しいです♡

アーミッシュのシリーズはこれで終わりということで寂しい気持ちもありますが、何よりもこの素敵なお話との出会いに心からの感謝を。
読むことができて本当に幸せでした。

まとめ
・受け継がれていく「ジーン」
・今までもこれからもずっと、
・トレヴァー語録欲しい

tnk修正:シャシャシャ(紙)

最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥

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