あらすじ
美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。
https://www.cmoa.jp/title/1101069598/
出版社:KADOKAWA
掲載誌・レーベル:角川ホラー文庫
電子版発売日:2013年07月09日
紙の本の発売:2013年06月21日
※1巻
購入:コミックシーモア
電子イラスト無✿
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『やめかたを教えてくれ』
《 》だから、《 》にしか。
そう、思いこんでいたもの
思いこまされていたもの。
飢えて、渇いて、喰って、殺して。
ただ1人だけが欲しくて
何をしても手に入らないなら、
いっそその手で、。
『おまえは兄ちゃんが大好きだからね』
焦がれていた人に与えられた傷、
与えられた罰は、こんなにも。
感想
いや~…面白かった!!!!!!
BL作家さんの別名義ってことでFFさんと話しながら気になり始め、だけどホラー…?みたいなちょっとした怖さもあったんですが、やっぱり文章がすごく上手だからどんどん次が気になっちゃって。
でも一気に読んでしまうのも勿体ない気がして、ゆっくりじっくり時間をかけて読ませて頂きました。
様々な“視点”が入り混じりながら進んでいくストーリー展開。
最初は、誰の視点なのかもわからないしどんどん切り替わっていくし、すごく不思議な感じがしたんだけど少しずつ“それ”がわかっていくことに面白さを感じて。
多々起こる悲惨な事件の犯人を予想しながら読んだりして…その予想が当たることがあっても更にそれを超える驚愕があったりして。
1巻ずつ区切り良く読めるのに、全部がしっかり繋がっているまとまり方がすごかったです。
/人間と同じ姿でいながら特異な遺伝子を持つ“妖人”。
妖人関係の事件を扱う“Y対”(正式名称;警視庁ヒト変異型遺伝子保有該当者(通称妖人)対策本部)、
妖人関係の事件に捜査協力をする“妖琦庵”の面々。
妖人が絡んでいるとされる様々な事件の中にある
人間の見栄や弱さ、醜さ。
そして、事件の奥にある1人の男の存在とその核。/
ネタバレなしで読んだ方が絶対に面白いので書けることは少ないんですが…ここらへんがこの作品の軸かな、と。
シリアスなシーンもたくさんあるけど
ほっこりするシーンもたくさん。
残念イケメンな新人刑事に
枯れオジなベテラン刑事、
気難しいけど実は優しい先生、
先生を守ることに命を掛ける家令、
みんなに愛される癒し系ショタ。
その他、どんどん増えていく“妖琦庵”を囲う個性的な人たちの思いやり溢れるやり取りが楽しくて、優しくて。
みんなで食卓を囲む何気ない日常が温かい。
10巻には中村明日美子先生の豪華なコミカライズ閑話が収録されていて、そこでもまたほっこりꕤ*.゚
挿絵がなくて想像するしかなかったそれぞれの姿も見られて嬉しかったです♩
最後に、巻数が多くて中々手が出しづらい…と思う方はぜひこちらを。↴

もちろん、1巻から1冊ずつ読んでも楽しく読めると思うんですが、3巻まで続けて読んだ方が尚楽しいと思う、っていう個人的なオススメです。3巻の最後で『えええぇ!?』ってなったので。
ネタバレ配慮でここでは書けないことがたくさんあるので、ぜひ読んだ方はご一報を。
1巻から順番に語らいましょう♡
まとめ
・毒舌家と叱られ上手
・偏見と向き合うこと
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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