あらすじ
「キリリとした琥珀色の瞳。余計なおうとつのないつるりとした顔立ち、それに、この赤く薄い唇……。なんと蠱惑的に私を誘うのだ!」あだ名はヘビ男とかトカゲ男。爬虫類顔のブサイクな陸は、家族に冷遇され、友達もできない日々を送っていた。悲しみで絶望した時、陸は不思議な水に包まれ、異世界の城に召喚される。そこには、陸のことを今まで見たことがないくらい可愛らしいと興奮する美形の竜王様が待っていた! 発情した竜王様は陸をとろけるまで抱きつぶす。どんな意味でも求められることなんて、なかったのに。生まれて初めて情熱的に溺愛されて戸惑いつつも、竜王様の「お気に入り」として暮らすことになるが…!?
https://www.cmoa.jp/title/1101212701/
出版社:リブレ
電子版発売日:2018年06月07日
紙の本の発売:2018年03月19日
購入:ひかりTVブック
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感想
今まで読んでいた作品のほとんどは、どんなに悲しい境遇であっても容姿のいい受けの子が多かったんですが、、特徴的な容姿から「ヘビ男」と蔑まれてきた陸くんが本当に悲しい、不憫な子でした。
美男美女の両親から生まれたはずなのに全く似つかわしくない容姿。弟と妹は両親の美貌を受け継いだ美男美女。
その容姿のせいで他人だけでなく家族にまで罵られ、隔離されてきた。
そんな陸くんが、「勇者」として異世界に召喚された弟と共に飛ばされた先。そこでも石牢に閉じ込められて、ひどい扱いを受けて。孤独だったはずの元に生活すらも恋しく思うような劣悪な環境で死を考えたときに現れた、虹色の水の塊。それによって再度召喚された先にいた、大きなドラゴン。
今まで、触れたことのない温もりと、自分には無縁だった優しく甘い言葉。
いきなり知らない世界に連れてこられて、人間大のカエルにお風呂に入れられて、ほぼ強制的に抱かれることになったのに…名前を呼ばれただけで嬉しくて涙する陸くんがもう、、
生まれて初めて、自分を情熱的に求めてくれた存在。『特別』という言葉に浮足立っていたところに伝えられた、「竜王様の『お気に入り』に選ばれた」という事実と、その『お気に入り』の行く末。
竜王様はずっと甘くて、陸くんは健気で…甘い生活を送っているのに、常に近くにあるその生活の『終わり』。
名前を呼ばれて嬉しくて。
竜王様の孤独が悲しくて。
竜王様とのデートが楽しくて。
泣き虫陸くんの泣く理由がどれも愛おしさしかありませんでした。
ずーっと気になってた作品、やっと決心ついてまずは1作目だけ。
思っていた以上に陸くんの境遇が悲しくて竜王様と出会ってからは甘くて…なのに切ない、素敵な作品でした。
竜王様はもちろん、眷属であるカエルのセキ・セイ・コウ(命名:陸くん)も「竜に愛されし国リュティビーア」の神官長のクスタディオさん、神官のシジスさんも。初めて陸くんを見たときにひどい暴言を吐いた王子のエルミアくんも、家族想いのいい子だっただけで、召喚された先で出会った人たちが本当に優しくて温かい人ばかり。
陸くんが『お気に入り』だからと驕ることがなく、本当に健気でいい子だからこその、周りの優しさなんだけど、、読んでる間何度ウルッとさせられたことか。
竜王様視点も少しだけ。竜王様の陸くんへの想いもまた強くて、切なかった~…
陸くんと一緒にいるとすぐ発情しちゃう竜王様のせいでえちもたくさん。
人と触れ合ったことがない陸くんが初心いながらもどんどんやらしくなるし、余裕のない竜王様も素敵♡
とりあえず1作目を読んだ勢いのままで感想を残しているので、これから続編を読みたいと思います♪
弟の海斗くん…ひどい言葉ばっかりだったけど、陸くんを想っていることは伝わってきて。召喚された先で「勇者」として頑張ってるみたいだけど、続編でどんな感じで絡んでくるのか…気になりどころです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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