あらすじ
広告代理店勤務の桜井は、帰途、ある青年とぶつかって仕事の資料をダメにされてしまうが、その相手が同じ資料を持っているとのことで家に招かれた。彼はその古くて広い一軒家で下宿を営む家主だという。水川蓉一と名乗るその青年は大学生で、桜井に対してひたすら無愛想。そっけない態度と不躾な眼差しを苦手に思いながらも桜井は、「家が気に入った」とたびたび蓉一のもとを訪れるようになり……。
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出版社:幻冬舎コミックス
掲載誌・レーベル:ルチル
電子版発売日:2013年08月02日
紙の本の発売:2009年12月24日
※1巻
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“かわいくないガキ”
そんな印象が変わったのは
いつからなのか。
苦手だった物言いすらも可愛く感じて
心がザワつく、その感覚。
『あなたが好きです』
⋆アラフォーリーマンx無垢な大学生⋆
戸惑い誤魔化し考えて、行き着いた先は強固な恋情。
感想
ずっと気になりながらも読めていなかったこちらの作品を、FFさんの後押しでようやっと。
妥協を覚え、要領良く生きる大人と
幼い頃から大きな影を背負わされてきた大学生の
“自分”を取り戻す恋がもどかしくていじらしくて、とっても好きでした。
大人たちの未練、恩情という建前の身勝手な理想に示された道を歩くだけ。
そんな、自我も情緒も欠如した日々を送る中で出会った“変化”に動いた心。
その違和感がわからなくて、必要以上に突っかかって。
静かに不安がって、安心して、気持ちを伝える。
初めての恋に心を表し“変わろう”とする、そんな蓉一くんがどんどん可愛かった~♡
“自分”を見てくれる人の存在、
“わかって”くれる人の存在に出会えてやっと、向き合えた胸のしこり。
蓉一くんだけじゃない、あの下宿全体にある「水川家」の複雑なお家事情には正直モヤりますが、それぞれが自分の道をしっかりと見つけられたなら結果オーライ☆
抱えるもの、囚われているものがあれどみんないい人でいい子だったから嫌な気持ちになることもありませんでした。
無表情属性が大好きって散々言っているのに、何で読んでなかったんだ…!っていつもながらに思いましたがきっと今が読みどきだったはず♡
蓉一くんの無表情の中に見える感情が可愛くて仕方ないし、デキる大人が恋に必死になっている姿も好き。
番外編では、“あのとき”の裏側やその後が約40ページにギュギュッと。
親しいながらに少しだけ歪な空気があった下宿が、活気溢れる姿になったことに感慨深さを感じる。
読む前に何となく感じていたしんどさはなくて、ゆっくりと育てていく情緒と関係が丁寧に描かれていてすごく良かった!オススメ感謝です♡
まとめ
・解かれた呪縛
・枯れかけた花が咲くような
tnk修正:tnkナシ(えちアリ)
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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