【あらすじ】
本当に住む世界が違う。童話に出てくる王子様だ。
休業中の店舗で子ども食堂を続ける隆二。突如現れた家出中の大企業の跡取りを住まわせることに!?
君の役に立ちたい。好きな人の役に立ちたいんだ――。入院した店主・道信に代わり、休業中の店舗で子ども食堂を続ける隆二の前に現れたのは、家出中と宣う大企業の跡取り息子の春川。その妙な迫力に押し切られ、中卒の隆二と御曹司の同居が始まってしまう。子ども食堂を手伝わせてみたり、お取り寄せの相伴にあずかったり、誰かが身近にいる安心感を知らず覚え始める隆二。しかし隆二は春川にも言えない事情を抱え、心を抑え込んでいて…。
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出版社:二見書房
掲載誌・レーベル:シャレード文庫
電子版発売日:2022年10月01日
紙の本の発売:2022年09月26日
購入:コミックシーモア
電子イラスト有✿
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学歴も資格も何もなし。
蔑まれても疎まられても
何も言えず、ただ俯くだけの日々。
ただ、失くしたくない場所のために身を削り、必死に、。
そんな心身共に疲れ切った夜に突然訪れた、見知らぬ男。
『一目惚れだったんだ。離れたくない。ここにいさせてくれ』
⋆お金持ち宇宙人x不器用フリーター⋆
“一目惚れ”の押し売りから始まる、人生を変える同居生活。
上流階級と下流階級。
与えられた者と与えられなかった者。
日々の生活の中で相まみえることのない2人が出会い、共に暮らし、新たな気付きを得る。
当たり前だと思っていたことは当たり前なんかじゃなくて、
生きづらいと思っていた世の中は、意外と温かい。
そんな、下町人情ドラマのような1冊でした。
誰に評価されなくても懸命に。
頼ることが苦手で、誰かの温もりも知らなくて。
無碍に扱われることに慣れてしまって、何も悪いことをしていないのに弁解すらもしない、、
自分の育ちを卑下し何かに期待することをやめた隆二くんが不憫で切ないんだけど、それ以上に不器用な誠実さがいじらしくて仕方がない!
信じることが怖くて逃げだしたのに、唯一許した“贅沢”が可愛すぎて泣けてくる。
そして、疎まれている、と思っていた商店街の人たちの本音。恩人である道信さんの恩情。
越えることのできない“壁”だと思っていたものに見えた希望。“扉”を叩けるまでの道筋。
独り、その日暮らしをするだけだった隆二くんが春川さんと出会えたことで知れた世界が、広くて優しくて。自然と分かち合える「老後の夢」がもうぅ、、、、
たくさん思うところがあって、文字数がとんでもないことになりそうなので自重しますが…
どんなに辛い思いをしても、腐ることなく。
たくさん頑張って掴んだ“今”が、本当に幸せ。
まとめ
・とろろを食べた後のような
・今もこの先も、きっと
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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