あらすじ
涙が宝石となる涙精族の怜優は、人買いに捕まり後宮の一角に囚われていた。脱走を試みるも途中で力尽きて若い男に保護されるが、男の正体は後宮の主である皇帝・煌牙であった。煌牙の庇護に置かれた怜優は“姫君”として身を潜めるが、ある夜、薬を盛られて苦しむ煌牙を見過ごせず、一族の秘密である涙玉の薬効によって彼を助ける。怜優を助けたのは「暇つぶし」だと嘯き、空を自由に飛ぶ金糸雀に怜優を喩える煌牙。全てが手に入る皇帝でありながら孤独な彼の優しさに惹かれ…?
https://www.cmoa.jp/title/1101379719/
書籍情報
出版社:KADOKAWA
掲載誌・レーベル:角川ルビー文庫
電子版発売日:2023年03月01日
紙の本の発売:2023年03月01日
電子特別版・イラスト有✿
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“恋とは、こんなものなのか。”
涙を流すことを強いられる、「涙精族」。
人買いに遭い『愛玩動物』として後宮に飼われ
気まぐれに拾われたその先で与えられた優しさ、
「涙玉」よりも感情を気にかけてくれた存在。
忘れることなんてできない、初めて愛した人。
『煌牙のことが、ずっと好き』
⋆虚偽の道楽皇帝x男前涙精族⋆
2人でなら、どこに行こうとも。ずっと幸せだと思える。
感想
貫井先生2ヶ月連続刊行第一弾っ✩
人買いから家族を守るため、
自らを囮にした涙精族・怜優。
幼い自分を守るため、
自らを犠牲にした母の言葉に生きる皇帝・煌牙。
2人の出会いが救う双方の心。
おぞましい我欲が渦巻く後宮で結ばれる優しい愛に、涙が止まりませんでした。
怜優の一族が人買いに狙われる理由、その“扱い”に憤り。
「派手好きな道楽者」と評判の皇帝の、その“内情”に胸が苦しくなる。
『俺はーーお前みたいな者が、この世で一番怖い』
その言葉の“本当”の意味。
『その時だけでいい』
煌牙の、控えめすぎるその願い。
“檻”に閉じ込められた煌牙の息苦しさ、
煌牙の幸せを慮る怜優の心が
痛くて、温かくて、辛くて。
激情に満たされる一夜が、どうしようもなく切ない。
だけど、愛する人を守るために籠の中に引き返した金糸雀。
檻を出て、愛する人と共に籠の中で生きることを望む皇帝。
2人で手を繋ぎ、全てを明らかにする断罪劇が
やるせないながらもスッキリです。
コミコミ描き下ろしペーパー「自分の名と愛する人とのこれから」では、煌牙視点での過去と今、そして未来への思いが描かれていました。
そして!!!!2ヶ月連続刊行第二弾はこちらの続編っ♡
貫井先生はデビュー作からずっと大好きだけど、初めての続巻だから嬉しい~♡♡
来月の発売が楽しみです♩その前にもっかい読み返そう♡♡
まとめ
・赤色は恋情の証
・幸せな籠の中
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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