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つがいは庭先で愛を拾う/鳥舟あや・サマミヤアカザ

BL小説感想作家名:(た行)
4.5

らすじ】

獣人・人外・人間が共存するイルミナシティ――10歳で家族を失くし、孤児院で育ってきたコウ。今は独立して調達屋となり、黒獅子の獣人・ウェイデの屋敷の離れに間借りしている。そんなある日。孤児院の経営者が亡くなり、施設には4歳の狐の獣人・ミホシがたったひとり残された。ぼくの家族をみつけてください――ミホシの依頼を受け、過保護なくらいコウに甘い家主・ウェイデの協力を仰ぎながら新しい家族探しが始まって…。

https://www.cmoa.jp/title/1101306206/

出版社:株式会社シーラボ
掲載誌・レーベル:ラルーナ文庫
電子版発売日:2021年04月20日
紙の本の発売:2021年03月19日
読み放題:Kindle Unlimited


電子イラスト有✿
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『俺と家族を作らないか?』

ずっとわかっていた。
自分に向けられている甘ったるい愛情、
自分の心にある溢れるほどの恋慕。

それなのに踏み出せない一歩。

だけど、五年かけてすこしずつ。
注がれた愛と与えられた思いやりで
芽吹く、幸せの花。

『お前を一人にしない。俺も一緒にその道を歩むから』

⋆偏愛金貸し黒獅子x臆病な元孤児調達屋⋆
不運ばかりの人生の最大で最高の幸運を、これからずっと。


「イルミナシティ」シリーズ3作目。
どこまでも過保護でとびっきり重たい、最高の囲い込み愛でしたっ♡

いつもお見送りをしてくれるちょっと心配性な家主…かと思いきや、当たり前のようにGPSぶっこんでるわバイタルデータ受信してるわ、しまいには本人に無断で、、ってな具合にどんどん出てくるウェイデの「過保護」なんて言葉で片付けられない重たーい愛にニヤニヤしてしまう。

ただ、“そう”なった理由やコウが全く嫌がらずにそれらを受け入れている理由は微笑ましいなんて言葉を使うことができない悲惨なものだったけど。それでも、ウェイデの決して「過干渉」にはならない優しい愛がコウの心を救ってくれる。

裏稼業ゆえのハラハラや子供や希少な存在を狙う人身売買など決して平和な世界ではないけど、家族の絆や温もりもしっかりと。

コウを息子のように大事に想ってくれるアンリパパ、コウのことが大好きな健気で可愛いミホシ。それに、孤児院の兄姉たちも。
「失うものがない」なんて絶対にないくらい、コウの周りにはいろんな愛が溢れていました。

そして、マーキング止まりだった2人のハジメテはじっくり二日がかりで♡

コウにケガをさせないように、しつこいくらい開いてくれるのもマズルガードを自ら申し出るのも、コウへの愛しか感じなくて本当に大好き!

コウの愛もそんなウェイデに負けず劣らず♡
愛重同士の『愛してる』がとっても幸せです。

過保護なスパダリ獣人+ケモ耳ちみっこっていう私の好きがギュギュッと✩

シリーズ3作目ですが、2作目を読んでから大分時間が経ってるし1作目は読む読む詐欺をしたまままだ未読。でも前2作のことはお話の中でチラッと触れているだけなので、特に問題なく読むことができましたよ~♡♡

とめ
・相愛執着
・似ている愛の質
・「家族」の幸せ

最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥

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