【あらすじ】
両親の遺産を叔父に奪われた伊織は飯屋「ふく」で働くが、面変わりした叔父が隠し財産があるはずだと押しかけてきた。危ないところを常連客の軍人・雫石に助けられるが、以来、叔父の残した借金の取り立て人に狙われるように。雫石は「心配させて下さい」と一緒に暮らすよう提案し、伊織は雫石が一人で暮らす屋敷に居候する。そんな中、自身の出生に関わるトラブルが起こり、伊織は蓋をしていた孤独感に押し潰されそうになるが、「頑張りましたね」と言う雫石の言葉に涙が溢れ…?
https://www.cmoa.jp/title/1101337586/
出版社:KADOKAWA
掲載誌・レーベル:角川ルビー文庫
電子版発売日:2022年02月01日
紙の本の発売:2022年02月01日
電子特別版・イラスト有✿
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失って、奪われて、売り飛ばされて。
それでも、優しさに恵まれていたから。
辛さも悲しさも寂しさも、怖さだって。
暗く重たい感情は心の底にしまっていた、のに。
『良いんですよ、怖いなら怖いと言って』
そんな仕方のない心の叫びを掬ってくれた、柔らかい声。
優しく包んでくれる、温かな腕。
与えられた優しさを繋いだ出会いが、『特別』になる。
⋆氷の軍神x孤独な青年⋆
一番大事な人にしか見せちゃいけない、幸せな秘密♡
大好きな貫井先生の新刊。
柔らかい文章の中にある優しさや愛情に、いつもウルッとしてしまうんですが…今回は開始数ページからずっと号泣。
自分でも引くくらいの勢いで泣いてしまって読了後はちょっと頭病みがひどかったです。
まず、料理屋「ふく」の旦那さんとおかみさんの温かさ。
旦那さんの不器用な優しさも、おかみさんの賑やかな世話焼き感も、人情味に溢れていて本当に優しい。
伊織くんが「ふく」に拾われるまでの悲しみや辛さごと包み込んでくれている2人の言動にはどれだけ泣かされたことか…
次に、「氷の軍神」こと雫石さん。
雫石さんに関してはもう、全てが好き。
物静かな柔らかな話し方、それでいて最初からしっかり伊織くんを口説きにかかっていて。(全く気付かれていないけど)
いつだって守ってくれて、過保護なくらい大切にしてくれて…
一緒に暮らして同衾までしても、軽率には手を出さない理性がたまらん。
優しい『おいで』も
『私の伊織さん』を連呼しちゃうのも好きだけど、
雫石さんが伊織くんにかける言葉はどれも、優しく想う心と深い愛情が滲んでいてこれまた涙が。
そして自分勝手に伊織くんを利用しようとするクソ野郎たちにはしっかり制裁もあって、そこもスッキリと。
割と容赦のない冷徹雫石さん好きだわぁ…♡
優しくて頼もしい人たちもたっくさん✰
『お帰りなさい』と『ただいま』を伝えられる幸せが心にジンと沁みる。
とっても優しいお話で、読了感がほっこり幸せです。(頭痛いけど←)
まとめ
・周囲がヤキモキするモダ恋
・本当の財産は、
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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