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活動写真館で逢いましょう ~回るフィルムの恋模様~/海野幸・伊東七つ生

BL小説感想作家名:(あ行)
4.6

らすじ】

時は大正、活動写真館。若くして浅草にある写真館館長を務める鷹成は、背広を着こなし、言い知れぬ風格を漂わせていた。母を亡くして行くあてのなかった久生は、鷹成に拾われ写真館で働くことに。弁士をはじめとする個性豊かで賑やかな従業員とも打ち解ける中、色事に疎いまま生きてきた久生は、鷹成の距離の近さと、射抜くような熱い眼差しにあたふた…。「逃げられると思うなよ。もう手加減しないからな?」フィルムがつなぐ、めくるめく大正人情浪漫!

https://www.cmoa.jp/title/1101383227/

出版社:ジュリアンパブリッシング
掲載誌・レーベル:カクテルキス文庫
電子版発売日:2023年04月18日
紙の本の発売:2023年04月18日
購入:コミックシーモア


電子SS・イラスト付✿
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唯一の肉親を亡くし
知らず犯罪の片棒を担がされ、
追い詰められていたところを拾ってくれた「活動写真館」のオーナー。

現実が辛くて
華やかな世界が怖くて。
もう、失いたくなくて。

“夢を見る”ことを肯定してくれた初恋の人と、ずっと。

『ずっと俺の隣にいてくれるんだろう?』

⋆軽薄人情×実直健気⋆
夜が明けても覚めることのない、夢より幸福な現実を。


安定の作家さん買い海野先生の新刊✩
大正浪漫+人情の、とっても温かいお話でした。

周囲から孤立し嫌がらせを受けながらも
貧乏長屋で母子2人、懸命に生きてきた久生くんを襲う強い悲しみと喪失感。
天涯孤独となった心の隙間に入り込んだ“鬼”の正体と
“鬼ごっこ”の窮地を救ってくれた、偶然の出会い。

自分の無力さに打ちひしがれていた久生くんに居場所を与え、新しい「解釈」を教えてくれた鷹成さんが飄々としているんだけど優しくて。
現実を諦め根無し草のように生きてきた鷹成さんが初めて抱いた執着心、久生くんに芽生えた初めての恋心がもどかし甘い♡
誰が見てもわかるくらい露骨に口説かれてるのに全く気付いていない久生くんのピュア鈍さが可愛いです♡♡

“こう”なった要因でもある元華族“石渡家”、
活動写真館で働く面々の偽りだらけの素性と
まがい物なんかじゃない、その心。

1度目はアレコレ考えながら物語を楽しめて
2度目はいろいろ回収できてまた楽しい!

偽りから始まり欺き続けていることへの不安はあったけど…誠実に、必死に、繋ぎ直したことで深まった絆にウルッと。
口が悪くても寄せ集めでも、人間味溢れるみんなが大好き。

特典SS「明け方の夢」は鷹成さん視点。
明確になっていないその過去も、自分なりの解釈で。
ただ、心地好い夢を見ていてほしいな。

とめ
・活動写真=映画
・大切な人の大切な場所
・夢を現実に

最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥

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