あらすじ
上司から見合いの打診があったと何気なく告げた週末の居酒屋で、突然親友の藤吾に告白された光彦。藤吾のことは大事だが、恋の相手として見たことはない。丁重に断るものの、ふたりの未来を想像してみてほしいと重ねて請われ、夢小説がよく当たると評判の小説家の従姉に、自分と藤吾の夢小説を依頼するが……? 包容力攻×生真面目受のミラクル・ロマンス。
https://www.cmoa.jp/title/1101404648/
出版社:新書館
掲載誌・レーベル:ディアプラス文庫
電子版発売日:2023年11月17日
紙の本の発売:2023年10月10日
購入:コミックシーモア
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『俺たち親友だろう?』
誰よりも大切な、二十年来の親友。
だから、幸せになってほしくて。
“まっとうな幸せ”を、押し付けて。
答えなんて、最初から決まっていたのに。
『もう親友には戻らない』
⋆不毛一途x無自覚意地っ張り⋆
唯一無二の存在に向ける感情の、本当の意味は。
感想
政治家の次男として生まれ「完璧」であろうと、重ねてきた努力。
自分に関心のない親に、家族に、振り向いてほしくて。
そんな光彦くんを1番傍で見守り、心を和らげる幼馴染兼親友・藤吾くんの深すぎる愛に脱帽でした。
小学生の頃から既に装備されていた包容力が留まることを知らず。何よりも光彦くんの気持ちを第一に想いながら、見返りを求めずにそばにいる姿勢がほんとすごい。
育った環境故に「恋愛」や「結婚」にはあまり希望や期待がなくて…刷り込みのような“親友”という関係が、きっと光彦くんにとっては最上の関係だったんだろうなって思うし
世間体ばかりを気にして生きてきたからこそ“まっとうな幸せ”を藤吾くんに、って考えてしまうのもわかる。
ただ、藤吾くんの告白を受け入れない理由も
イタコ小説に書かれた未来の話でも、
自分主体じゃなくて藤吾くんのことばかりを気にしてる時点でもう…ねぇ。
気付いていないのは本人だけ、だった焦れったい恋心だけど、自覚してからの行動力というか意志の強さが素晴らしくて。
散々啖呵を切った後の『嫌いにならないでくれ』が可愛すぎて参っちゃうわ…♡
表題作「小説仕立てのラブレター」では藤吾くんからの、その後の「恋文返信」では光彦くんからの。
“小説仕立て”のラブレターが、互いへの誠実な想いで溢れていました。
2人で答え合わせをしながら、素敵なハッピーエンドを迎えてほしいな♡
まとめ
・家族からの解放
・いつも傍らに
最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥
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