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花屋の王子様/榛名悠・小椋ムク

BL小説感想作家名:(は行)
4.3

らすじ】

「冷徹マシン」の仇名で通っている大学教授の杜野塚葉一(39)は、潔癖症で屈折した性格の持ち主。自分のペースを崩されるのが大嫌いの変わり者だ。そんな葉一が、隣人の火事のせいで住まいを変えることに。ところが、新しく紹介されたところは、なんと男ばかりが住むボロい共同アパートだった! 紆余曲折の末、1ヵ月だけと腹を括った葉一だったが、初日から馴れ馴れしく世話を焼いてくる花屋の美青年・真柴が、自分の名を呼びながら自慰行為をしている声を聞いてしまい―――!?

https://www.cmoa.jp/title/1101232893/

出版社:海王社
掲載誌・レーベル:ガッシュ文庫
電子版発売日:2019年03月01日
紙の本の発売:2014年02月28日
購入:ひかりTVブック


電子イラスト有✿
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誰にも干渉されない独身生活を謳歌する、大学教授の不運。

隣人が起こした火事の被害にあったアパートの部屋と、嵩む出費。
背に腹は代えられず、渋々入居した下宿先での相容れない“家族ゴッゴ”で溜まるストレス。

他人を拒絶し、慣れ合うことなく1ヶ月をやり過ごす予定だったのに。

『できればそこに、杜野塚さんもいて欲しいなって思うんです』

向けられた、眩しいほどの好意。

⋆ワンコな花屋の王子様x不器用冷徹教授⋆
過剰なまでの“否定”と不器用すぎるその真意は、。


榛名先生はBL小説にハマりだした当初から大好きな作家さん。
こちらもまた、あらすじすら読まず作家さん買いをした挙句に3年ほど積んでしまっていましたが…

初見の印象を覆す2人+個性豊かな「アークパレス・山田」の住人たち、助手の早水くんもみんなすっごく好きで、とても楽しく読むことができました♡

“王子様”なんてあだ名がつくほどの顔立ちと、人懐っこい性格。
無害そうな大型年下ワンコが見せる肉食感たまんないな…!!!!!!!

『いくつ人格があっても、全部の俺が杜野塚さんのことを好きだって断言できますよ』

とか何なの。スイッチ入ったときの雄みがヤバかった~//////♡

一方で“冷徹マシン”の呼び名をもつ杜野塚さんは、本当に無愛想だしあからさまな拒絶をするしで一見すごーーーくイヤなアラフォーなんだけど。

真柴くんが気付いた、不器用な優しさ。
本人すらも自覚していないそれが、何だか可愛くて。

他人への過剰なまでの拒絶も、過去の経験から自衛の意味もあったんだろうなって思うと…愛すべき要素しかなかったです。あんなに煩わしく感じていたのに、独りに戻って寂しさ感じちゃってそれを認めようとしない強情さもまた可愛い。

愛することにも愛されることにも慣れていない堅物オジが爽やかワンコに甘い言葉をかけられて赤面する姿が脳内再生されて、脳が幸せ。
ラストのムク先生のあとがきのイラストが可愛くて眼も心も幸せでっす°ஐ.*

とめ
・ヒマワリの花言葉
・額入りハンカチの理由
・ワンコに変態みを感じる(ジュルッ)

最後まで読んで頂きありがとうございました!(ㅅ´³`)❥❥

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